低インスリンダイエット

低インスリンダイエットは運動の必要がなく、またカロリーカットもいらないダイエットの中では、歴史と実績のある王道的なダイエットです。

糖尿病の治療から考案されたダイエットであり、医学的根拠もしっかりしています。
インスリンはエネルギー源のブドウ糖を細胞の中に取り入れたり、脂質、タンパク質の代謝に関わるホルモンです。
このインスリンの分泌を抑えると、体の脂肪がどんどん分解されていくのです。

インスリンの分泌を抑えるためには、血液中のブドウ糖の量を極端に抑えなければなりません。
つまり、低インスリンダイエットは低炭水化物ダイエットとも言い換えられるのです。

低インスリンダイエットをするときは、食事のうち、炭水化物の量をなるべく減らします。
その代わり、肉、脂肪分など、従来のカロリーカットダイエットではご法度の高カロリー、高タンパクな栄養源は好きなだけ摂っていいのです。

今までのダイエットでは、高タンパクな食事というものはどうしても高カロリーになってしまい、カロリーを低く抑えた結果、ダイエットの成功に不可欠なタンパク質が不足し、肌が荒れたり髪がぱさぱさになったり生理不順など、健康や美容によくない影響を及ぼすことが多々ありました。
低インスリンダイエットではそんな副作用が出ることはありません。

ただ、日常生活を送る上で炭水化物を全く摂らないということは不可能ですので、
現実的な低インスリンダイエットの方法としては、食品のGI値(グリセミック指数)を調べ、なるべくGI値が低いものを食べていくことになります。

GI値とは、食べ物が人の体内に入り、ブドウ糖に変わって血糖値を上昇させるスピードを測定して数値化したものです。
GI値はブドウ糖を100として計算され、その数値と相対的に比較し、それぞれの食品の値を決めていきます。

例えばそばのGI値は59ですが、うどんのGI値は80です。
低インスリンダイエットをするならもちろんそばを食べるべきです。
このように、日々の食事でGI値を比較し、なるべく低い食品、料理を選択していくのです。