寒天ダイエット

寒天ダイエットは食事系ダイエットの中でも手軽に、あまり我慢せずできることから人気のダイエットです。
以前テレビで取り上げられた際は一大ブームになり、どこの店でも寒天が常時品薄になるというハプニングもあったようですが、ブームがひと段落した今ではどこでも簡単に手に入りますね。

まずご存じのように、寒天それ自体にはほとんどカロリーがありません。
また、寒天の主成分は食物繊維ですが、食物繊維には、脂肪や糖質の吸収を阻害する効果があるのです。
食物繊維は便秘解消の効果もあるので、便秘気味の人は特に嬉しいダイエット方法です。
また、寒天は1グラムで100ミリリットルの水分を吸収すると言われており、寒天を食べるだけでかなり満腹感を得ることができます。

寒天ダイエットの方法としては、主に摂取カロリーを抑える目的で主食として寒天を食べる方法、お腹が空いたときに今までスナック菓子で間食していたのを、寒天に変える方法、食事前に寒天を食べることで満腹感を得ると共に脂肪、糖分の吸収を遅らせる方法があります。

どれを選んでもいいですし、あるいはいくつか併用しても構いません。
しかし寒天ダイエットの注意点として、寒天は脂質や糖分だけでなく、他の栄養素の働きも阻害する作用がありますので、あまり無理をせず、特にタンパク質などの栄養素を摂るように心がけたいところです。
寒天を過剰摂取すると貧血になると言われています。

そして、寒天は確かに便秘改善によい効果があるのですが、食物繊維だからといって大量に取ると、便秘が解消するどころか、逆に便秘がひどくなることも考えられます。
これは寒天に水分を吸収する性質があるからで、腸内の水分を吸収してしまうのです。
寒天ダイエット中は水分を意識して摂り、また一日3グラムをめどに、寒天の過剰摂取はしないようにしましょう。

また寒天茶を利用する寒天ダイエットもお勧めです。寒天茶を飲む場合は、
食事の10分前に寒天茶を飲み水分を多く摂るのが良いでしょう。摂取した寒天が水分で膨張すると、満腹中枢が刺激されて、ドカ食いを抑えられます。

寒天ダイエットは空腹感を我慢せずできるダイエットなのですが、ダイエットをやめた後、寒天を食べなくなると、ドカ食いしてリバウンドしてしまうことがあります。
寒天に頼り切るのでなく、寒天ダイエットと並行して徐々に腹九分目、腹八分目とゆっくりと減らしていくなど、胃袋を小さくする工夫ができればリバウンドの危険性はぐっと減ります。